あしたはこない [思うこと]
一ノ倉沢 (撮影:2013年12月)
いつかは訪れる。 これだけは皆平等。 この世にはあとどれくらいいられるのかな。
「山のなにがそんなにいいの?」 よく聞かれるけれど、いつも答えに躊躇してしまう。
花々の美しさ、新緑の瑞々しさ、風の心地よさ、空の蒼さ・・・
もちろんそうなのだけど、実際のところ未だに自分でもよく分からない。
『一体なんだろう・・・』 山に登りながら考える。
暑い、寒い、辛い、苦しい・・・ そしていつのまにか 「無」 になっている。
何ぞや ではなく目の前にある山と自分との対峙。 何も考えていない。
心も体もないような感覚。
一番適当な答えとしてはこの感覚を伝えたいのだけど、言葉にはできない。
山を歩くことで 「生」 を感じられる。
今生きている。 確かめるために山に向かっているだけのかもしれない。