2014年 夏山旅 その3 (2014年7月) [百名山]
【4日目】 7月25日(金) くもり のち 晴れ
前日、1日中降り続いていた雨は夕方になってようやく小康状態に。 夕食が終わった頃外をみると雨があがっていました。
天候は回復傾向。 明日は朝からすっきり晴れるといいなぁ~ と思ったのですが・・・
地図を確認すると【百名山】の記載。 ここもそうだったのですね~。
私達は行きたい山域を縦走含めて歩きたいタイプなので、百名山と意識しないでいつのまにか歩いていることが多いです。
百名山と呼ばれている山に訪れたのは黒部五郎で31座目・・・かな? たぶん ^^;
黒部五郎、景色とお花は少し残念だったのですが、また来てね~ということよね^^
五郎ちゃん、次回はカールの絶景と満開のお花畑よろしくお願いします♪
小屋で一緒だったNHKスタッフさんが折立よりこのルートで黒部五郎小舎に来られていたので、前日小屋にて・・・
パートナー 「太郎平から五郎のあいだはどんなかんじでした? アップダウンありますか?」
スタッフさん 「そんなにアップダウンもなくて歩きやすかったですよ~」 皆さん口をそろえてそう言われ・・・
ルンルンの稜線歩きを想像していた私達。 なんか・・・ 結構・・・ アップダウンあるよね・・・
(少なくとも 弓折乗越~双六~三俣蓮華 この間よりは遥かにアップダウンあります)
太郎平方面からくると、五郎の肩までの登りはかなりキツそうだと私達は思いましたよ~ ^^;
本当に見事な保護色で後ろから見ていたパートナーによると、わたしとライチョウファミリーしばらく一緒に歩いていたようです。
ん? 何か足元で動いてる?? と思ったらライチョウファミリーが足元で行進してました。
朝から稜線を這っていた雲もいつのまにかすっかりなくなっていました。
百高山を目指されているCARRERA隊長によると、ここは日本で101番目に高い山なのだそう!
北ノ俣岳、穏やかな私達好みの山頂でした♪
槍ヶ岳の前に続いている稜線が今回私達が辿ってきた道。
双六、丸山、三俣蓮華からいったん下って五郎に登りここまで辿り着きました。
あの槍のそのまだ奥から歩いてきたんだね。 よく歩いたねぇ・・・ 我ながら感心する瞬間です ^^;
CARRERA隊長も同じ感想でしが、ここ小屋が見えてからが遠いんですぅ~~ ToT
しかもテン場はあの小屋からもう20分歩く・・・
小屋まではもうほとんど穏やかな下りなのですが、小屋が見えるとたぶん気持ちが切れるのでしょうね。
「小屋まだぁ~」 「えぇ~ また登り~」 「マジ遠い~~~ToT」 2人して文句たらたら ^^;
文句言いつつ15時前には最後の宿泊地、薬師峠キャンプ場に無事到着しました~ヽ(^o^)丿
17時前には夕食を食べ終え、ラジオを聞きながらまったりと過ごしていました。
缶ビールの空き缶を売店に返しに行ったパートナーが戻ってきて・・・
「なんかCARRERAさんっぽい人が今テントの受付してたんだけど。」
「え!? ほんと??」
百高山を目指されているCARRERAさんは新穂高から入山し、三俣蓮華、黒部五郎、北ノ俣岳、薬師岳、祖父岳、水晶岳、ワリモ岳、鷲羽岳等々、雲ノ平周辺の山々を4泊5日で周遊計画。 (レベル違いすぎ~^^;)
当初計画では1日違いで、お互い出会わないはずだったのです。
私達が黒部五郎で1日停滞したことでひょっとしたら・・・前日から考えていました。
CARRERA隊、もし三俣に泊まっていたら北ノ俣岳あたりで追いついてくるかな・・・
そう思っていたので、北ノ俣岳あたりまでは後ろから来る男性グループをチェックしていたのですが、
「やっぱり山域変更したんだね~」 そう思い薬師峠のテン場に着いてからはノーチェックでした。
CARRERA隊、前日の大雨大風で三俣ではなく双六泊だったそうです。
わたしたちの2日分の行程、双六から黒部五郎を経て薬師峠を1日で歩いて来られてきていました! (*_*;
CARRERA隊長とはお互いコメントのやりとりをはじめてから5年は経つでしょうか。
昔ブログで見かけていた隊長のお子さん(小学生)が大学生、高校生になられてましたから~~~
隊長、たけちゃん、お会いできて嬉しかったです♪
武勇伝をもっともっとお聞きしたかったです。 またいつかどこかの山で ヽ(^o^)丿
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【5日目】 7月26日(土) 晴れ
午前4時すぎ、下山の準備をしているとCARRERA隊長とたけちゃんが挨拶にきてくれました。
この日2人は薬師岳に登ったあと宿泊地の雲ノ平のキャンプ場まで向かわれます。
お互い無事の山旅を願ってそれぞれの道へとお別れしました。
この日は下山するのがもったいないくらいの大晴天
美しく見渡せる山々にお別れを言いながら、折立へと下っていきました。
有峰口駅で携帯の電源をONにした途端、両親、兄弟、いとこ達からの着信履歴とメール・・・
留守電やメールを見るまでもなく祖父のことだと分かりました。
祖父にとって私は11人いる孫のなかで初孫。 まだおむつも取れていない私を一緒に旅行に連れていってくれたり、
いとこ達からも 「おじいちゃんにとってよしころんちゃんは別格だよね~」 それくらい私のことを可愛がってくれた祖父でした。
このタイミングで連絡があったというこは、「おじいちゃんが呼んでるな・・・」そう感じました。
翌朝の飛行機で実家へ。
数年前から痴呆が進んできていたので、私だと認識できたのかどうかは分かりませんでしたが、
まだ意識もあり父と私の顔を見ると力を振り絞って必死に起き上がろうとしていた姿が忘れられません。
その日の夜中、巡回見回りの際、祖父は亡くなっていたそうです。
祖父は一人眠るように旅立っていきました。
本人の希望で最後まで酸素マスクも点滴もなく、107年の生涯を見事に生き抜いた祖父でした。
おじいちゃんありがとう。
これからは私が一緒に山に連れていくからね。
2014年の夏山旅はこうして無事終えることができました。
長い山行記、お付き合いいただきありがとうございました。
黒部五郎小舎 ~ 黒部五郎岳 ~ 北ノ俣岳 ~ 太郎平小屋 ~ 薬師峠テント場泊
太郎山手前の池塘より望む 薬師岳
前日、1日中降り続いていた雨は夕方になってようやく小康状態に。 夕食が終わった頃外をみると雨があがっていました。
天候は回復傾向。 明日は朝からすっきり晴れるといいなぁ~ と思ったのですが・・・
午前5:30 お世話になったお礼を言って、黒部五郎小舎を出発しました。 雨こそ降っていないものの、ガスで真っ白。
山頂に着く頃には晴れるかなぁ・・・
あ、ガスが晴れてきた!?
おぉぉ~~!
五郎の神様がほんの一瞬、美しいカールを見せてくださいました。
ほどなく再びガスに包まれて・・・
今年は残雪多く、花々も遅れているようでした。
五郎の肩。 見事に雲の中^^; まるでザックの墓場(笑)
私達含めテント装備の人はここにザックをデポして山頂を往復します。
五郎ちゃん、山頂も真っ白でした~ ^^: ここまで真っ白だと笑うほかない!(爆)
地図を確認すると【百名山】の記載。 ここもそうだったのですね~。
私達は行きたい山域を縦走含めて歩きたいタイプなので、百名山と意識しないでいつのまにか歩いていることが多いです。
百名山と呼ばれている山に訪れたのは黒部五郎で31座目・・・かな? たぶん ^^;
黒部五郎、景色とお花は少し残念だったのですが、また来てね~ということよね^^
五郎ちゃん、次回はカールの絶景と満開のお花畑よろしくお願いします♪
小屋で一緒だったNHKスタッフさんが折立よりこのルートで黒部五郎小舎に来られていたので、前日小屋にて・・・
パートナー 「太郎平から五郎のあいだはどんなかんじでした? アップダウンありますか?」
スタッフさん 「そんなにアップダウンもなくて歩きやすかったですよ~」 皆さん口をそろえてそう言われ・・・
ルンルンの稜線歩きを想像していた私達。 なんか・・・ 結構・・・ アップダウンあるよね・・・
(少なくとも 弓折乗越~双六~三俣蓮華 この間よりは遥かにアップダウンあります)
太郎平方面からくると、五郎の肩までの登りはかなりキツそうだと私達は思いましたよ~ ^^;
稜線ではトウヤクリンドウが咲き始めていました。 秋近し・・・
そう思っていると 咲いたばかりの ハクサンシャクナゲも。 一気に花開いた様子が分かります。
そういえば今回の旅ではまだライチョウに会っていません。 「ライチョウや~い♪」 そう言いながら歩いていると・・・
おかあさんライチョウに♪
生まれたてライチョウ♪
ライチョウを探せ! 状態ですが、分かりますかね^^ (計4羽)
本当に見事な保護色で後ろから見ていたパートナーによると、わたしとライチョウファミリーしばらく一緒に歩いていたようです。
ん? 何か足元で動いてる?? と思ったらライチョウファミリーが足元で行進してました。
まもなく 北ノ俣岳
今回の旅での最後のピーク、北ノ俣岳に到着です^^
朝から稜線を這っていた雲もいつのまにかすっかりなくなっていました。
百高山を目指されているCARRERA隊長によると、ここは日本で101番目に高い山なのだそう!
北ノ俣岳、穏やかな私達好みの山頂でした♪
画面右に黒部五郎、遠く槍ヶ岳も見え始めました ヽ(^o^)丿
槍ヶ岳の前に続いている稜線が今回私達が辿ってきた道。
双六、丸山、三俣蓮華からいったん下って五郎に登りここまで辿り着きました。
あの槍のそのまだ奥から歩いてきたんだね。 よく歩いたねぇ・・・ 我ながら感心する瞬間です ^^;
ケルンの一番上に尖った石を乗せてみました♪ 槍っぽくなったかな^^
太郎平小屋(画面右上)が見えてきました。
CARRERA隊長も同じ感想でしが、ここ小屋が見えてからが遠いんですぅ~~ ToT
しかもテン場はあの小屋からもう20分歩く・・・
小屋まではもうほとんど穏やかな下りなのですが、小屋が見えるとたぶん気持ちが切れるのでしょうね。
「小屋まだぁ~」 「えぇ~ また登り~」 「マジ遠い~~~ToT」 2人して文句たらたら ^^;
文句言いつつ15時前には最後の宿泊地、薬師峠キャンプ場に無事到着しました~ヽ(^o^)丿
17時前には夕食を食べ終え、ラジオを聞きながらまったりと過ごしていました。
缶ビールの空き缶を売店に返しに行ったパートナーが戻ってきて・・・
「なんかCARRERAさんっぽい人が今テントの受付してたんだけど。」
「え!? ほんと??」
百高山を目指されているCARRERAさんは新穂高から入山し、三俣蓮華、黒部五郎、北ノ俣岳、薬師岳、祖父岳、水晶岳、ワリモ岳、鷲羽岳等々、雲ノ平周辺の山々を4泊5日で周遊計画。 (レベル違いすぎ~^^;)
当初計画では1日違いで、お互い出会わないはずだったのです。
私達が黒部五郎で1日停滞したことでひょっとしたら・・・前日から考えていました。
CARRERA隊、もし三俣に泊まっていたら北ノ俣岳あたりで追いついてくるかな・・・
そう思っていたので、北ノ俣岳あたりまでは後ろから来る男性グループをチェックしていたのですが、
「やっぱり山域変更したんだね~」 そう思い薬師峠のテン場に着いてからはノーチェックでした。
CARRERA隊、前日の大雨大風で三俣ではなく双六泊だったそうです。
わたしたちの2日分の行程、双六から黒部五郎を経て薬師峠を1日で歩いて来られてきていました! (*_*;
たけちゃん(目閉じててゴメン!) よしころん CARRERA隊長
2人のあいだにいると私がとても小さく見えますが、私は身長160センチ。 2人が大きすぎるんです!(笑)
CARRERA隊長とはお互いコメントのやりとりをはじめてから5年は経つでしょうか。
昔ブログで見かけていた隊長のお子さん(小学生)が大学生、高校生になられてましたから~~~
隊長、たけちゃん、お会いできて嬉しかったです♪
武勇伝をもっともっとお聞きしたかったです。 またいつかどこかの山で ヽ(^o^)丿
最終日にはじめて見られた夕暮れ。
五郎ちゃん、また行くからね~♪
残念ながら稜線沿いにガスがかかっていましたが、雨上がり空気が澄んで美しい星空が見られました☆彡
………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
【5日目】 7月26日(土) 晴れ
薬師峠テント場 ~ 太郎平小屋 ~ 折立 (バス、電車を乗り継ぎ新穂高まで戻る)
午前4時すぎ、下山の準備をしているとCARRERA隊長とたけちゃんが挨拶にきてくれました。
この日2人は薬師岳に登ったあと宿泊地の雲ノ平のキャンプ場まで向かわれます。
お互い無事の山旅を願ってそれぞれの道へとお別れしました。
この日は下山するのがもったいないくらいの大晴天
美しく見渡せる山々にお別れを言いながら、折立へと下っていきました。
折立よりバスに揺られて有峰口駅へ。
有峰口駅で携帯の電源をONにした途端、両親、兄弟、いとこ達からの着信履歴とメール・・・
留守電やメールを見るまでもなく祖父のことだと分かりました。
祖父にとって私は11人いる孫のなかで初孫。 まだおむつも取れていない私を一緒に旅行に連れていってくれたり、
いとこ達からも 「おじいちゃんにとってよしころんちゃんは別格だよね~」 それくらい私のことを可愛がってくれた祖父でした。
このタイミングで連絡があったというこは、「おじいちゃんが呼んでるな・・・」そう感じました。
翌朝の飛行機で実家へ。
数年前から痴呆が進んできていたので、私だと認識できたのかどうかは分かりませんでしたが、
まだ意識もあり父と私の顔を見ると力を振り絞って必死に起き上がろうとしていた姿が忘れられません。
その日の夜中、巡回見回りの際、祖父は亡くなっていたそうです。
祖父は一人眠るように旅立っていきました。
本人の希望で最後まで酸素マスクも点滴もなく、107年の生涯を見事に生き抜いた祖父でした。
おじいちゃんありがとう。
これからは私が一緒に山に連れていくからね。
2014年の夏山旅はこうして無事終えることができました。
長い山行記、お付き合いいただきありがとうございました。