春の佐渡にて





風がふくと

生まれたての葉っぱがいっせいにゆれる。

しゃらしゃらとすべるような音。

水のような音。

ひかりが絹のドレスをひるがえすような音。


春のドレスのはしっこを、つかんでめくったら、

ざぶんと、たちあがる、

大津波のような夏のみどり。


つよいひかりと濃い影に、あっと息をのんで…

つぎの季節を、すこしだけ、のぞき見。


(*ひらがな暦-三百六十六日の絵ことば歳時記* おーなり由子著より)



先日のsuzu*さんの記事で紹介されていた おーなり由子さんの文章。

そのやわらかで温かい言葉はすぅーと私の心に入りこんできました。

suzu*さん、素敵な本を教えてくださってありがとうございました。








ブナと山桜


春の妖精と呼ばれる花々に会うことができるのは、これくらいの淡い新緑のころまで。

葉っぱの緑が濃くなって山道に木影が出来はじめる頃にはもうどこにもいない。
















フクジュソウ
















キクザキイチゲ(青)
















両脇にカタクリの花咲く道を進んでいると目の前に小さな案内人。
 
こんにちは。あなたはだぁれ?

クロウタドリ…かなぁ。

そういえばここに来る途中キジ2羽と会ったし、田んぼには数羽のトキもいた。

キジは車道の真ん中で日なたぼっこしてたし。

佐渡島在住の鳥類はまったりで警戒心ゼロのよう。
















カタクリちゃん♪
















「いらっしゃい~」こちらに向かって手を振ってくれているような ミズバショウ
















ショウジョウバカマ4姉妹♪
















たわわな花付きの クロモジ























もちろんこの子たちにも会えました \(^o^)/