7月27日(金)    晴れ#58942;

土合駅 ~ JR見張小屋 ~ 武能沢 ~ 白樺避難小屋 ~ 蓬峠 蓬ヒュッテ ~ 東俣沢出合 ~ 林道入口 ~ 土樽駅


上越国境 越えて歩いてきました~~ \(^o^)/

谷川岳のなかで私達の念願だったルートのひとつ。
群馬の土合駅から新潟の土樽駅まで国境を越えて歩く道。 歩いてきました^^v

土合(どあい)から土樽(つちたる)に抜ける国境越えのルートは、
西黒尾根または天神尾根から 谷川岳 ~ 一ノ倉岳 を越えるルートと、湯檜曽川沿いに遡り、蓬峠を越えるルートがあります。
(もうあと2つほどルートありますが、私達が歩くことができそうなのはこの2つ ^^;)

今回は後者の蓬峠を越えるルート。 土合駅前に車を停め、5時前にスタート。 
土樽駅発15:21の電車を目指し、峠を越えて群馬から新潟まで歩きます。
土合駅から土樽駅は電車でひと駅、10分足らず。 そこを9時間以上かけて歩くというヤマノボラー冥利に尽きる道(笑)
ピークを踏むわけでもないこのルートは、そのなかでも物好きヤマノボラーしか歩きません。
人に会ったのは蓬ヒュッテのみ。 あとは終始二人旅でした。

今回は限られた時間内に歩く必要があったため、写真撮影、お花観察、かなりセーブしました。
手ぶれ、レンズの曇り等ご容赦くださいませ・・・












この日の道中 エゾアジサイ がずっと励ましてくれました♪








小さな徒渉を何度も繰り返しながら歩きます。 あまり人が歩かない道のため、沢は苔でツルンツルンでございますぅ~~
湿っぽいです。 蒸し暑いです。 ジメジメで下草ボウボウです。 
思ったとおりこんな場所にはいらっしゃいます。 ヘビさんに超ビックなカエルさん・・・
「ぎょえぇぇ~~!」 「んギャァァァ~~~!!! 」 よしころんの叫び声がおそらく熊よけになっていたと思われます ^^v 






JR見張小屋   高温多湿のためレンズ曇っとります・・・ (一般の方は使用不可デス)






ジャングルから時おり見える岩壁。 (もちろんあんな場所は歩けないし歩かない ^^;)






               タマガワホトトギス♪                         双子のクルマユリ♪




チョウチョちゃん達♪ (ヒョウモンチョウ系??)







シモツケソウ もう咲き始めていました。
 






山を歩き始めてからアジサイの中では一番大好きな花となった エゾアジサイ♪  まるで水色の王冠みたいだね。

武能沢までは なんとか探検隊~~! のような道のりでしたが、ここからは沢筋をはずれ、本格的な登山道になってきます。
ところどころ現れる小さな沢にはまだ雪が残っており、その都度水分チャージ ^^v
できたてホヤホヤの雪解け水は冷たくてミネラルもタップリ!?(笑)  体のなかから生き返るよう。
雪が解けたばかりのそんな場所にはまだイワカガミがポツ、ポツと咲いています。 
ふと上のほうを見るとサンカヨウの蕾も~~ 
「サンカヨウ どうせなら咲いていてほしかったなぁ」 パートナー。 そううまくはいきません ^^;
足元を見ると小さな白いスミレ発見!




ひょっとして チシマウスバスミレか!? と思い、帰宅後調べてみると ニョイスミレのようでした・・・
翼さん、期待させてごめんなさいでした ↓↓↓










武能岳、芝倉岳、一ノ倉岳方面





七ツ小屋山、巻機山方面

上越国境稜線。  いつも遥か遠くに眺めていたその場所までとうとうやってきました。 
苗場山や巻機山、そして憧れの谷川馬蹄形の全容が見渡せます。 あぁ、本当になんて素晴らしい稜線なんだろう・・・

♪♪ チャ~♪ ラ~ ラララ~~~ ♪♪  
サウンドオブミュージックのラストシーンに流れるあの曲が頭の中で流れています。
この道をいつまでも、どこまでも歩いていきたい気持ちでしたが、電車に乗らなければなりませぬ。 (現実は厳しい ToT)
蓬ヒュッテ前でランチのあと、名残惜しいけれど土樽駅に向けて下山開始です。









この日は1日中励ましてもらいました。 どうもありがとう♪












喜びの舞い!? ^^;  日焼けで腕が焦げこげだよ~~





土樽発 15:21分 水上行の普通電車

川端康成の小説 「雪国」 の冒頭に登場する 国境の長いトンネル(清水トンネル)を抜けて土合駅まで戻りました。

念願の上越国境越えルート、二人無事歩ききりました。 しかし想像以上にタフなルートでした。
もうひとつの谷川岳を越えるルートは間違いなく更に厳しいよね・・・
それでも限られた時間の中で歩くことができた。 これは私達二人にとっての自信になりました。
今回のルートの様子や時間のかかり方は把握できたので、次回はもう少し気持ちに余裕を持って歩けるといいな。
来年、蓬峠にニッコウキスゲが咲き誇る頃、きっとまた戻ってこよう。