SSブログ

2015年冬 雲取山 その1(2015年2月) [奥多摩・奥秩父・奥武蔵の山]

15.2.11.2.jpg
9回目の雲取山です。


前日の昼頃 「明日から三連休になったよ~ 行先検討しておいてね!」 パートナーからメール。

さてさて降ってわいたような2泊3日の休日、どこに行きましょうか。 
夏山シーズンなら沢山の選択肢があるのだけれどこの時期に私達でも行ける山はかなり限られてくる。
しかも翌日からはこの冬一番の寒気がやってくる予報。
天候が安定していて私達でも泊りで行けそうなのは八ヶ岳(の下の方)か雲取山。
八ヶ岳はめっちゃ寒そうだな・・・となると雲取山。 

雲取山周辺2泊3日プランなると・・・
プラン① 1日目 酉谷避難小屋泊、2日目 雲取山避難小屋泊 
プラン② 1日目 雲取山避難小屋泊、2日目 三条の湯泊

パートナも同様のプランを考えていたのだけれど今日は間違いなく山に雪が降っている。明日の稜線上はノートレースだろう。
プラン① マイナーな長沢背稜にトレースは全くないだろう。 コースタイムも長くこの時期はリスクが高い。
プラン② 稜線上が深雪でラッセルを要すると1日目に雲取山避難小屋まで辿り着けない可能性がある。 2日目の雲取山避難小屋から三条の湯へのルートもノートレース要ラッセルの可能性が高い。

うぅ~ん・・・どうしよう。
人が多く入る週末山行ならトレースの心配をすることはないのでしょうが平日組にはついてまわる大問題なのでありんす。
全行程ラッセルとなると倍のコースタイムを要することになってしまいます。
 
そこで地図を眺めながら思いついたのがこのプラン!

1日目 鴨沢ルートで七つ石小屋経由鷹ノ巣小屋避難小屋泊
2日目 鷹ノ巣小屋避難小屋から七つ石山経由で雲取山避難小屋泊
3日目 鴨沢ルートで小袖駐車場に戻る

1日目七つ石小屋までは踏み跡もはっきりしているはず。 問題は稜線上の積雪具合。 このコースなら稜線上でラッセルを要したとしても下り基調となるのでなんとかなりそう。コースタイムも短い。
2日目は稜線ルート。 前日の自分たちのトレースを辿って七つ石山まで行ける。 ブナ坂より先は前日に日帰り山行された方のトレースも出来ているはず。

パートナーも 「いいね! 鷹ノ巣の避難小屋には泊まったことがないし、無理なく歩けそうだし、そのプランで行こう!!」









やっぱしね・・・

予想どおり七つ石小屋までの道はよく踏まれ、積雪もそう多くなく想定の時間内で歩くことができていました。
でもってこれまた予想通り稜線に出た途端どっちゃりの雪、もちろんトレースはなくなりました・・・









             
がんばれぃ~~ (もちろんわたしもラッセルしたよ~)










昨日は風も強かったみたい。










どこまでもまっさらな稜線・・・   歩いても歩いても遅々として進まない・・・










はぁぁぁ・・・

目指す鷹ノ巣山は向かって右のピーク(日陰名栗峰)の左にちょっとだけ頭が見えている山の鞍部。
2泊3日装備のザック (パートナー22キロ、よしころん14キロ) を背負ってのラッセルがボディーブロのように効いてくる・・・
山屋さんには山腹に走っている巻き道が見えるかと思います。
雪山では雪崩や滑落の危険を避けるためできるだけトラバースせず尾根を辿るのがセオリーですが、もう巻く気満々 ^^;
この巻き道は無雪期に何度か歩いていて登山道の様子も分かっています。

稜線上は終始ひざ上ラッセルでしたが、巻き道ではくるぶし上くらい。
さっきまでに比べるとずいぶん楽になりましたがもちろんトレースはなくラッセルに変わりはありません。
細く切れ落ちたいやらしい箇所ではバランスを崩さないよう慎重に進みます。

それにしても歩けども歩けども目的地の避難小屋が見えてこない・・・
もうとっくに着いていい頃なのになんでまだ着かないんだろぅ・・・ まさか通り過ぎた? 
いやいや前方に見えているのは浅間尾根。 ルートは間違いようがない。 
それくらいふだんよりも時間がかかっているのだ。

「小屋が見えたよ~!」 パートナー。 冬枯れの森に佇む小さな避難小屋がようやく目視できました。
七つ石小屋から約3時間 (無雪期のコースタイム1時間20分の約2倍) 経った14時、ようやく目的地の鷹ノ巣山避難小屋に到着しました。

やっと着いた~~~ToT  疲れたぁ~~~ToT ToT
この日の宿泊はわたしたちとソロの男性の3名。 男性は東日原から稲村岩尾根を来られたそう。
この時期に雪の付いた岩尾根を登ろうなんてかなりのツワモノ間違いなし。
もうひと方昼食を摂られていた男性は榧ノ木尾根日帰りピストンだそう。
そのコースは南斜面で稜線に上がるまで雪はほとんどなかったとか。
計画では到着後、鷹ノ巣山に向かう予定でしたが小屋で荷物を下ろしたあと、そのままシュラフで寝入ってしまいました。

1時間弱で昼寝から目覚めましたが、もう2人して鷹ノ巣山に向かう気力はありません。
早々に夕飯を摂ったあと日が暮れた18時半には眠りにつきました。
お天気もよかったのですが、夜に星を撮るパワーと気力、この日は残っていませんでした。

外の気温は-10℃。 室内の温度計は-5℃を示していました。


続きます・・・

nice!(51)  コメント(18)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 51

コメント 18

ぜふ

荷物の重さにおどろきましたが、ビバーク用の装備も含むとそれくらいになるのですかね・・
でも風は強くなさそうで気持ちよさそう♪
by ぜふ (2015-02-16 07:01) 

テリー

雪道は、楽しそうですが、小屋の中でもマイナス5度とは、一寸寒さに耐えられそうにないですね。
by テリー (2015-02-16 07:06) 

よしころん

ぜふさん♪
食事を提供している営業小屋はないのでパートナーは3日分の食糧、水を担いでいます。
翌日ご一緒した1泊2日のソロの女性も16キロといわれていたので、私の荷物は軽いくらいなんです ^^;



テリーさん♪
真っ白な雪原、最初は嬉しいのですがだんだん楽しむ余裕はなくなってきます。
冬山の避難小屋なのでまぁこんなものでしょう。
冬テントよりはいいかと・・・ ^^;
by よしころん (2015-02-16 07:45) 

g_g

避難小屋までの道程たとえ時間がかかっても、まだまだ凄い体力が残っているように見えますよ、写真で見ると穏やかそうな天候と展望が羨ましい・・・
自分の孫がおよそ20キロ弱ありますが、平坦の道で1キロ背負って歩いて見ましたが、ゼーゼーと息が上がってしまいました、体力すっかり落ちています(-_-;)

by g_g (2015-02-16 08:18) 

よしころん

g_g さん♪
初日にもかかわらずかなり疲れてしまったので、あと2日分の体力を温存しておかないと ^^;
稜線上の風は覚悟していたのですが、3日間通してほぼ無風 ヽ(^o^)丿
これはかなりラッキーでした♪
いつも帰宅してザックを背負いなおすと、よくこんなの担いで何日も歩けるなと我ながら思います。
山に入ると気合いスイッチONになっているのだと思います。
今度山でお孫さん背負ってみてください^^ 多分大丈夫・・・かも(笑)
by よしころん (2015-02-16 09:12) 

nousagi

お~
雪、どっちゃり・・・
ご苦労様でした。
14kg背負ってラッセルなんて
私は無理!(^^;)
でも、空いた避難小屋は歓迎ですね。
by nousagi (2015-02-16 10:41) 

山ばか夫婦の山歩

ラッセルを虐げられたのではなく、楽しそうですね。
新雪を歩くのは気持ちがいいですね。
我々は登り・下りが無く平らな処で短時間なら・・・(笑)
この辺りからの唐松越しの富士は最高ですね。

by 山ばか夫婦の山歩 (2015-02-16 13:28) 

ちんぐるま

外気-10℃の夜空♪ 朝まで星を数え続けてみた~~い。 
脇にはウイスキーの常温のストレートが…!
( ´ ω ` ) ナ ワケナイデショ!
by ちんぐるま (2015-02-16 15:33) 

よしころん

nousagi さん♪
がっつり、どっちゃりでした~^^;
ずっとタイミングが合わなくて泊りザックを担ぐのは夏の縦走以来でしたよ。
この日は3人、翌日は6人でした^^



山ばか夫婦の山歩さん♪
ラッセル、楽しかったのは最初の15分くらいで、あとはひたすら辛かったですよぉ~
>登り・下りが無く平らな処で短時間・・・
奥日光かな~(笑)
富士山は3日間とも綺麗に見えていました ヽ(^o^)丿



ちんぐるまさん♪
>外気-10℃の夜空♪ 朝まで星を数え続けてみた~~い。
あ~それ実行すると本物のお星さまになっちゃうね~☆彡
by よしころん (2015-02-16 17:42) 

achami

気合いスイッチONか・・・

ダイビングのタンク、フルで空気が入っていると16キロくらいらしい。
それにウェイトと、スーツを併せて・・・20キロ以上。
これを背負って雪山なんて・・・やはり無理だな(^^;;
by achami (2015-02-16 22:20) 

tochimochi

22k背負って膝上のラッセル!・・・私には無理です ^^;
小屋に着いた途端に寝てしまう気持ちもよ~く分かります。
>星を撮るパワーと気力、この日は残っていませんでした。
ここはカレッジで磨いた腕の見せ所だったのでは・・・ ^^
お疲れ様でした。
明日も頑張ってください。



by tochimochi (2015-02-16 22:44) 

Jetstream

雲取山でも主稜線を外れるとやっぱり雪がつもっているんですね。
七つ石~鷹ノ巣山の石尾根を今歩く方は少なくラッセルが大変だったでしょう。
とは云うものの雪山歩きと眺望を楽しまれたご様子。!(^^)!
22Kと14K、これだけ担いで歩けるならほぼどの山も行けますよ。羨ましいパワーです。(@_@;)
数日前、雲を取りに行ってきましたが4本でなんとか往復、やっぱり時間がかかりました。 
by Jetstream (2015-02-17 00:38) 

hrd

登山される方の体力って凄いですね\(◎o◎)/!
一歩づつの歩みの積み重ねで、焦らないのが大事なのでしょうね?

by hrd (2015-02-17 07:29) 

よしころん

achami さん♪
わたしたちの場合車の乗り降りの際に気合いスイッチが入るみたい ^^;
雪山はちょっと(だいぶ)厳しいけど、雪のない時期achami さんなら行けるとふんだ! ^^v



tochimochi さん♪
いやぁ、軽めの行程にして本当によかったです。
雪のある時期はふだんにもまして油断大敵ですねぇ。
昼寝から目覚めたあと、星が撮れそうな場所のリサーチに少し歩いたのですが、小屋まわりは木々に囲まれており、少し登らないと空が開けないのですよ。
でもって開けた場所っていうのは風通しもよく~^^;
お星さま、翌日夜ちょっとだけ撮りました♪



Jetstreamさん♪
この時期、鴨沢以外のルートを歩く際は要注意だと思いました。
プラン②の山頂避難小屋から三条の湯方面へのトレースもありませんでした。
この日は三峰ルートもトレースなかったようです。
(鴨沢から三峰へ抜けようとした方が途中まで下ってまた戻ってきていました。)
泊り山行の際はほぼこれくらいの重量になります。
でももう1キロも増やせません~~^^;



hrd さん♪
いやいやカメラマンの体力も相当ですよ ^^v hrdさんなら大丈夫!
そうなんです。 とにかく一歩、一歩!たゆまず歩けば必ず着く!! 自分に言い聞かせながら歩いています~~
あとは自分たちの体力に見合った無理のない計画も大事かも。

by よしころん (2015-02-18 08:08) 

山子路爺

ボッカ、ヤブコギ、ラッセル……とうの昔に遠慮しています。
荷物はなるべく軽く、怪しい道には踏み込まず、雪が安定するまで計画たてず……をモットーにしている今日この頃です。

by 山子路爺 (2015-02-18 21:32) 

よしころん

山子路爺さん♪
あら爺さま、怪しい道には踏み込まないけれど危険な道には積極的に踏み込まれているような~(笑)
ダイキレット トカ キタカマオネ トカ~~
by よしころん (2015-02-18 21:46) 

imarin

登りたい雲取山・・・今年こそ夏に一度はと思ってます。
平日ノートレースは先日休みもらって行ってきて、思い切り疲れました^^;
でも混雑も楽しさ半減なのですよね。
どちらがいいんだろう。。

by imarin (2015-02-24 16:55) 

よしころん

imarin さん♪
雲取山、実は秋と冬にしか行ったことがないの ^^;
夏の様子見せてくださいませ。
避難小屋、シーズン中は激混みみたいなので気を付けて(><)
休前日は奥多摩小屋でテントのほうがいいかもしれません。
我が家はたぶん一生平日組かな~(笑)
(とにかく混んでる所が苦手・・・ レストランとかも絶対並ばないタイプ ^^;)
by よしころん (2015-02-25 09:45) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。